スペインの風、ヨーロッパの大地

20代最後の1年、スペインにフラメンコ修行にやってきました。

監禁生活を終えて、一番最初に行きたいところ。

スペインでは、コロナウイルス感染防止対策に伴う2ヶ月にわたる長い監禁生活を経て、徐々に規制が解除される方向に進んでいます。

これまで、生活必需品の買い物以外での外出はNGでしたが、5/4~お散歩や個人での運動(ジョギングなど)が、時間の制約はありますが許されるようになりました。

毎日新たに報告される感染者数も500人前後で横ばいの状況ですが、長いトンネルの闇の先に、やっとかすかな光が見え始めたという喜びをかみしめているところです。

規制の解除に向けて、現状では、フェーズ0~フェーズ3までの4段階が用意されています。
その先にあるのが「新たな日常(Nueva realidad)」で、それを目指して、徐々に規制が緩和されていく見通しです。

 

セビージャは、5/11~フェーズ1に移行しました。

フェーズ0との大きな違いは、
●バルのテラス席
●施設面積の狭い小売りの商業施設(洋服や靴やさんなど)
●サービス業(美容院等)
などがオープン可能になったことです。
少しずつ経済活動が再開されます。

 それぞれ、定員の30%までとか、2m以上の間隔を開けるなど、細かい条件はあるのですが。。。

 

 まずは、5/11の朝、ルームメイトが、朝の散歩ついでに近くの広場を偵察に行きました(笑)
早速、オープンしているバルで、幸せそうに朝食を食べる人たちの写真が送られてきました。
一刻も早く、外でご飯が食べたい。という人でいっぱいです。

その日の夜、私も街に繰り出してみたら、ビックリするほどの人!!
(そういう私も、その中の1人なのですが。)
みんな、バルに行って、友達に会って、喋りたかったのですね(泣)

本来、人との接触は避けるべきはずなのですが、ハグしたり、ベシート(頬にキスをする挨拶)したりなど、「新たな日常」ではなく、完全に「過去の日常」に戻ってしまった感じでした。

正直なところ、日本人の感覚からすると、先が見えない不安の中で、バルにお金を落とす人がどれくらいいるのだろうか?と思っていたのですが、そんな不安は簡単に消え去り、むしろその人口密集度合いに不安を覚えるばかりでした。
ソーシャルディスタンスは、どこへ消え去ってしまったのか。。。

月曜日だというのに、普段の金曜日よりも大勢の人!!
22:30ラストオーダー、23:00閉店が義務付けられているのですが、私が家に帰った22:40頃まで、すごい賑わいでした。

それよりも、一番の驚きだったのは、教会に集まる人の多いことでした。
この日から宗教施設も定員の30%までの制限付きでオープンになりました。
もちろん私も、スペインの教会などの美しいこと、素晴らしいことは知っています。

ただ、無宗教の私からすると、軟禁生活解除されて、一番最初に行きたい場所が教会なのか!!
というのが、とても衝撃的だったのです。